李在明(イ・ジェミョン)大統領が就任後初の韓米首脳会談に先立ち、日本を訪問することについて、アメリカのトランプ大統領に対し、韓日関係と韓日米3か国の協力に対する強い意思を示すためだとする分析が出ています。
韓国大統領室は13日、李大統領がアメリカに向かう前に日本を訪れ、今月23日に石破総理大臣と韓日首脳会談を行う予定だと発表しました。
韓米首脳会談は、そのあと25日にワシントンで開かれる予定です。
これに先立ち、趙賢(チョ・ヒョン)外交部長官も先月29日に日本を訪れ、その後アメリカに渡りましたが、外交部長官と大統領が就任後そろって、アメリカ訪問に先立ち日本を訪れるのは前例がありません。
これは、中国へのけん制に力を注いでいるアメリカが韓日米3か国の安保協力を重視している状況を踏まえたものとみられます。
これまで韓日関係が悪化すると、韓日米の協力にも影響が及ぶことがあったため、韓日関係は韓日米協力における不安要素と見なされてきました。
李大統領がアメリカに先立ち日本を訪れることについて、外交関係者らは、アメリカ国内の一部で依然として韓日関係への懸念が残っている中、韓日関係と韓日米協力に対する強い意思を示すためだと分析しています。
韓国が信頼できる同盟国であることを印象づけることで、アメリカとの間で在韓米軍の役割の調整や国防費の増額など安保問題を協議する際、韓国の立場を強化できるとの期待も出ています。
また、韓日米協力を念頭に置かなくても、複雑な国際情勢の中で韓日関係そのものの重要性が高まっているとの分析も出ています。
韓日両国が再開に合意した「シャトル外交」のスタートを李大統領が自ら切ることで、韓日関係を主導していく狙いもあるものとみられます。