ことし上半期、韓国軍のインターネットサーバーに対するサイバー攻撃が9000件以上発生し、過去5年間で最も多かったことが分かりました。韓国軍は、その多くに北韓が関与している可能性が高いとみています。
韓国軍のサイバー作戦司令部が提出した資料によりますと、ことし1月から6月まで発生したサイバー攻撃はあわせて9262件で、このうちホームページへの攻撃が9193件、ハッキングメールによる攻撃が69件でした。
韓国軍に対するサイバー攻撃は、上半期ベースでみると、2021年に6146件、2022年に4926件、2023年に6791件、2024年に6349件確認されており、ことしは大幅に増えて過去5年間で最も多くなっています。
サイバー作戦司令部は、攻撃の主体を特定することは難しいものの、IPアドレスや攻撃のパターンからして、多くの攻撃が北韓によるものと判断しています。
韓国軍は、今回の調査結果を受け、「対応を強化し、確固たる体制を維持している」と述べました。
しかし、韓国軍のインターネット・サーバーは、一度の大規模攻撃で指揮・統制システムが機能不全に陥るおそれがあり、対策が急がれているとの指摘が出ています。