尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏に関連する不正疑惑をめぐり、特別検察官は18日午前、金氏を含む関係者3人を同時に呼び出して取り調べを行いました。
呼び出されたのは、金建希氏のほか、側近で「執事」ともされるキム・イェソン氏、同じく側近のチョン・ソンベ氏です。特別検察官が3人を同時に取り調べるのは今回が初めてで、供述の食い違いを突き合わせる狙いがあるとみられます。
特別検察官は、キム・イェソン氏が金建希氏との関係を利用し、大企業からおよそ180億ウォンの投資を受け、そのうち46億ウォンを流用したとされる疑惑に焦点を当てています。さらに、流用された資金が金建希氏一族に渡ったかどうかについても捜査を進めています。
また、チョン・ソンベ氏については、旧統一教会の幹部から請託の目的で高級バッグやダイヤモンドのネックレスを受け取り、金建希氏に渡したとされる疑惑がもたれています。
さらに、特別検察官は、2022年の大統領選挙を前に、旧統一教会の各地域の責任者が教団から組織的に資金提供を受けていた状況も把握していて、この資金が当時の尹錫悦候補の支援活動に使われたかどうかが新たな焦点となっています。捜査は大統領選挙の資金疑惑にまで広がる可能性があり、今後の展開が注目されます。