連日の猛暑で、韓国南西部・全羅南道(チョルラナムド)の農村地域で、水道水の水温が30度を超える事例が相次いでいます。
全羅南道・長興(チャンフン)郡が18日に明らかにしたところによりますと、「水道水が熱すぎる」という苦情が相次ぎ、現場を確認したところ、ある村では水温が31度近くに達していたということです。
水質検査の結果、衛生面に問題はなかったものの、住民からは「シャワーも浴びられず、料理にも使えない」といった不便の声が上がっています。
本来、夏場に浄水場から供給される水は17度から18度程度とされています。ところが、記録的な猛暑で熱せられた地熱が埋設された配管に伝わったことに加え、農村では世帯数が少なく水が配管内に長時間とどまるため、水道水の温度が異常に上昇したと分析されています。
同様の現象は長興郡だけでなく、麗水(ヨス)市や南東部・慶尚南道(キョンサンナムド)の南海(ナムへ)地域などでも見られています。各自治体は一時的に配管の水を大量に放流し、水温を下げる対応を取っていますが、根本的な解決には至っていません。
長興郡は、「正確な原因調査と長期的な対策の策定に乗り出す」と明らかにしました。