韓国からアメリカへの電気自動車の輸出が先月、去年の同じ時期に比べて97%減少したことが分かりました。関税の影響に加え、アメリカでの現地生産の拡大や販売の落ち込みが背景にあるとみられます。
韓国自動車モビリティ産業協会によりますと、先月のアメリカ向け電気自動車の輸出台数は164台で、去年より97.4%減りました。2021年に本格的に輸出が始まって以来、最も少ない数です。
現代(ヒョンデ)や起亜(キア)自動車が関税回避のため現地生産を増やしていることや、アメリカ政府が購入補助金を縮小し販売が落ち込んでいることが要因です。アメリカでは、来月から1台あたり最大7500ドルの税額控除も前倒しで終了する見通しで、業界からはヨーロッパなど新たな輸出先を開拓すべきだという声が出ています。
鉄鋼製品の輸出も減少しています。先月のアメリカ向け輸出額は2億8000万ドルと、去年より25%減少し、2年半ぶりの大幅な落ち込みとなりました。
アメリカが鉄鋼関税を25%から50%に引き上げたことが主な要因です。
アメリカは鉄鋼関連の派生品400品目余りにも50%の関税を新たに適用していて、韓国産鉄鋼の競争力が一層低下するのではないかという懸念が強まっています。