ことしで30周年を迎える釜山国際映画祭(BIFF)が、パク・チャヌク監督の新作「仕方がない」を開幕作品に選びました。
釜山国際映画祭の執行委員会は、26日にソウルで開かれた記者会見で開幕作品と招待作品の規模をはじめ、新設されたコンペティション部門などを発表しました。
開幕作品の「仕方がない」は、アメリカの小説家、ドナルド・ウェストレイク の「アックス」が原作で、解雇された会社員が再就職と家族を守るために死闘を繰り広げる物語を描いています。
ことし初めて設けられたコンペティション部門には、アジアの主要作品14本が招待され、「釜山アワード」という名称で大賞や監督賞、俳優賞などが授与されます。
アイコン部門には、ギレルモ・デル・トロ監督やマイケル・マン監督など世界的監督の作品が多数招待されました。
招待作は去年より17本増えた241本で、観客の利便性を高めるためにIMAX館など新しい上映館も追加されました。
また、2025年のアジア映画人賞にはイランのジャファール・パナヒ監督、韓国映画功労賞にはチョン・ジヨン監督、映画界に貢献した女性に贈られるカメリア賞には香港のシルビア・チャン監督が選ばれました。
30回を迎えることしは、世界の著名な映画関係者が参加するということで、イタリア映画の巨匠、マルコ・ベロッキオ監督や、フランスの世界的俳優ジュリエット・ビノシュさんが映画祭を訪れるほか、日本からは渡辺謙さん、西島秀俊さん、岡田准一さん、小栗旬さんなどが参加します。
映画祭は来月17日から10日間、釜山で開かれます。