韓国の8月の輸出額は、アメリカの関税引き上げの影響でアメリカ向け輸出が減少したものの、半導体がけん引役となり、8月として過去最高を記録しました。
韓国産業通商資源部が1日に発表した統計によりますと、先月の輸出額は584億ドルで、去年の同じ月に比べて1.3%増加し、8月として過去最高となりました。
主なけん引役は半導体で、AI=人工知能サーバー向けのメモリー需要が依然として高く、価格も安定したことで、輸出は前年より27%以上伸び、単一品目として過去最高となりました。自動車もエコカーや中古車の輸出が増え、8.6%増加し、8月として最高を更新しました。このほか船舶や化粧品、電気機器などもそろって増加しました。
地域別では、ASEAN=東南アジア諸国連合向けの輸出が11.9%増えて108億9000万ドルと、中国に次ぐ規模となり、アメリカ向けの減少を補いました。
一方、アメリカ向けの輸出は関税引き上げの影響で12%減少し、87億4000万ドルにとどまりました。輸入は518億9000万ドルで4%減少し、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は65億1000万ドルの黒字でした。