アップルのiPhoneが最も売れている日本のスマートフォン市場で、サムスン電子がことし第2四半期に2桁のシェアを回復しました。
グローバル市場調査会社「カウンターポイント・リサーチ」によりますと、サムスン電子はことし4月から6月までの第2四半期、日本市場で出荷量を前の年の同じ時期に比べて60%増やし、市場シェア10%を記録しました。順位もサムスン電子が、アップル、グーグルに続き、5位から3位に上げました。
主な要因として「GalaxyS25」シリーズの好調が挙げられています。
日本は伝統的にアップルのiPhoneや自国ブランドの人気が高く「サムスンの墓場」と呼ばれてきた市場です。
しかし、サムスンは「GalaxyS25」や中低価格帯のラインナップ、さらに折りたたみ式の「Galaxy Z Fold7」と「Galaxy Z Flip7」の人気を追い風にシェアを拡大しています。
NTTドコモのオンラインショップ販売ランキングでは、2つの折りたたみ機種がそろって1位と2位を占めました。
専門家らは、サムスン電子がAI機能の強化、日本の通信各社との協力拡大、積極的なマーケティング戦略を通じて、日本市場での存在感を着実に広げていると評価しています。
一方、アップルは「iPhone16」シリーズの需要に支えられて出荷量が38%増加し、第2四半期の市場シェアは49%となり、首位を維持しました。