韓国国内で市販されている中国製のロボット掃除機から個人情報が流出する可能性などのセキュリティ上の脆弱性が見つかり、消費者保護機関が注意を呼びかけました。
韓国消費者院と韓国インターネット振興院は、韓国のサムスン電子とLG電子、中国のナーワル、ドリーミー、ロボロック、エコバックスの6つのメーカーの製品を対象にセキュリティ点検を実施しました。
その結果、中国のナーワルとドリーミー、エコバックスのロボット掃除機は、モバイルアプリのユーザー認証やアクセス制限が不十分で、外部から自宅内部の写真が流出したり、カメラ機能が強制的に作動するなど、プライバシー侵害の懸念が確認されました。
とくに、ドリーミーの製品では、利用者の個人情報が流出する可能性のある脆弱性が見つかり、ドリーミーとエコバックスの製品はハードウェアのセキュリティ水準が低く、外部からの不正アクセスの恐れがあることがわかりました。
消費者院は、こうしたセキュリティ問題についてメーカー各社に改善を勧告し、その結果、プライバシー流出や個人情報漏えいの懸念が確認された製品は改善措置が完了したと明らかにしました。
一方、消費者に向けては、▲英字の大文字・小文字と数字、記号を含む8文字以上のパスワード設定 ▲セキュリティパッチの自動更新 ▲カメラ機能は必要な時だけ使用 ▲中古品取引の際は地図情報の削除やアカウント連動の解除などを呼びかけました。