干ばつによって深刻な水不足となっている韓国東部、江原道(カンウォンド)江陵(カンヌン)市は、公衆トイレやプールを閉鎖するなど特別な節水措置に踏み切りました。
行政安全部によりますと、2日午後6時現在、江陵市の生活用水のおよそ90%を供給している主な水源の五峰(オボン)貯水池の貯水率は、前日より0.3ポイント低い14.1%となり、水の供給が困難となる最低ラインの15%を下回りました。江陵市はこれを受け、水道メーターを75%に制限する給水制限を実施しましたが、効果は限定的です。
市は新たに、公衆トイレ47か所の閉鎖や、プール、サウナの運営中止・縮小に踏み切りました。また、学校以外の青少年支援センターのカフェ2か所の運営を中止し、大規模宿泊施設には客室を3分の1に減らして 運営するよう勧告しました。
市内では、国防部や消防庁などが給水車を動員して水を運んでいますが、供給量は生活用水の10%にも満たない5000トンにとどまっています。
このままのペースで貯水率が減少すれば、10日ほどで10%を割り込むと予想されています。貯水率が10%を下回ると取水自体が事実上不可能となるため、給水がまひすることへの懸念が深まっています。