ポルトガルの首都リスボンでケーブルカーが脱線する事故があり、韓国人女性1人がけがをしたと伝えられています。
現地時間の3日夕方、観光客に人気のケーブルカーが脱線して建物に衝突する事故があり、これまでに15人が死亡、韓国人1人を含む23人がけがをしました。このうち5人は重体だということです。
韓国外交部やポルトガルの地元放送局によりますと、けがをした韓国人女性は現地の病院に搬送されましたが、容体は明らかになっていません。また、犠牲者の身元もまだ確認されていないということです。
事故現場の映像には、黄色いケーブルカーが線路脇に横転し、煙に包まれる様子や、救助隊が乗客を救出する場面が映っていました。
目撃者によりますと、ケーブルカーはブレーキが作動せず、制御不能の状態で猛スピードのまま建物に衝突したということです。
ポルトガル政府は、4日を国家哀悼の日に指定したほか、リスボン市長は「都市が深い悲しみに包まれている」と述べました。
このケーブルカーは、坂の多いリスボンを象徴する交通手段で、年間350万人以上が利用する観光名物であり、国の記念物にも指定されていますが、今回の事故を受けて安全管理に大きな疑問が投げかけられています。