韓国政府は、現代(ヒョンデ)自動車がアメリカ南部のジョージア州で建設中の工場で、アメリカの捜査当局が不法移民の大規模な摘発を行い、韓国人およそ300人が拘束されたことに関連し、7日、釈放交渉が終了したことから、10日ごろチャーター機で帰国する見通しであると明らかにしました。
大統領室は7日午後、アメリカ移民当局の取り締まりで現地に拘束されている韓国人およそ300人について、両国間の釈放交渉が妥結したため、行政手続きが終わり次第、10日ごろチャーター機で帰国する見通しであると発表しました。
趙顯(チョ・ヒョン)外交部長官は、韓国人労働者の釈放手続きを最終的に調整するため、8日午後、ワシントンD.Cに向けて8日に出発する予定です。現地ではルビオ国務長官らと会談し、韓国人釈放問題の行政手続きの完了に向けたアメリカ側の協力を要請する見通しです。
これに先立ち、韓国政府は趙賢(チョ・ヒョン)外交部長官を本部長とする在外邦人保護対策本部を設置し、必要であれば趙長官自らがワシントンを訪問し、アメリカ政府と協議することを検討していました。
韓国外交部の李在雄(イ・ジェウン)報道官は、今回の事態について、「わが国民の権益が不当に侵害されてはならない」として、遺憾の意を示しました。
外交部は、事態の深刻さを踏まえ、在米韓国大使館の総領事を現地に派遣し、対策本部を設置しました。また、ジョージア州のフォークストンにある移民税関捜査局の収容施設に拘束されている韓国人との面会を、7日から開始していました。