韓国政府は、インドやバングラデシュで発生が続く感染症で致死率が高い「ニパウイルス感染症」を第1級感染症に指定したと発表しました。患者や疑いのある場合は隔離や接触者管理の対象となるとしています。
韓国疾病管理庁は8日、二パウイルス感染症を第1級感染症に指定する改正告示を施行しました。これにより患者と感染が疑われる対象者は申告や隔離、接触者管理、疫学調査の対象となります。
ニパウイルスは感染した動物と接触したり汚染された食品を摂取したりすることで広がり、患者の体液との接触により人から人への感染もあります。
潜伏期間は4日から14日で、発熱や頭痛から始まり、意識障害にまで悪化すると致死率は最大75%に達します。
政府は、インドとバングラデシュを検疫管理地域に指定し、これらの国から入国する際に発熱や頭痛がある場合は必ず申告するよう義務づけました。
WHO=世界保健機関は、ニパウイルスについて今後、国際的な保健危機を引き起こす可能性がある病原体として挙げています。