アメリカのトランプ大統領が来月末、韓国の慶州(キョンジュ)で開かれるAPEC=アジア太平洋経済協力会議首脳会議に出席する準備を進めていると、アメリカのCNNが伝えました。
APECは、太平洋を取り囲む21か国・地域による経済協力の枠組みで、今回の会議は李在明(イ・ジェミョン)政権発足後、韓国で開かれる初の大規模な首脳外交行事となります。
アメリカ政府は、とくに中国の習近平国家主席との首脳会談の実現に力を入れている様子が見て取れます。
北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長との米中首脳会談が実現するかどうかも焦点となっています。
CNNは、トランプ大統領が最近、北韓、中国、ロシア3か国の首脳らの接近に不快感を示してきたとして、今回の会議で中国との関係調整を試みる可能性が大きいと分析しています。
トランプ大統領は、韓国訪問を機に韓国との経済協力の強化も計画していて、アメリカへの投資誘致を主な目標に掲げるほか、関税問題や安全保障、民間原子力協定の改定などが議題に上る見通しです。
韓国政府も使用済み核燃料の処理をめぐり協定の改定を推進していて、今回の会議で意味のある進展があるかどうか注目されています。