江原道(カンウォンド)江陵(カンヌン)で深刻な干ばつが続いているなか、市民が給水制限に備えて給水タンクなどを買いだめしています。
市内のスーパーや生活用品店の入り口にはバケツや給水タンクが並べられ、普段はあまり売れなかったこれらの商品が今では必需品となっています。
江陵市は6日から貯水槽100トン以上を保有する大規模需要者123か所を対象に給水制限に入りました。市内の各地で断水が発生し、市民の生活に支障が出ています。
水が止まると、洗面やトイレ用の水を確保するためにミネラルウォーターや大型の給水タンク、使い捨て用品の販売が急増しました。
ある生活用品店では、使い捨ての食器や割り箸がすでに品切れになったということです。
大型スーパーのミネラルウォーターの販売量は普段の2~3倍に増え、住民たちは飲用だけでなく生活全般に必要な水としてミネラルウォーターを買いだめしています。
一部のマンション団地には給水車が投入され、住民がゴミ箱まで持ち出して水をくむ姿も見られました。
しかし、状況はまだ改善していません。江陵市民の主な水源である五峰(オボン)貯水池の貯水率は9日午後の時点で12.2%となり、前日よりさらに下がりました。
市民は「毎日が地獄のようだ」と語り、干ばつの長期化に強い不安を示しています。