俳優のイ・ビョンホンさんが、北米最大の映画祭、「第50回トロント国際映画祭」で韓国人俳優として初めて、特別功労賞を受賞しました。
 
イ・ビョンホンさんは、現地時間の8日、カナダのトロントで開幕した「第50回トロント国際映画祭」で、映画界における顕著な功績を残した人物に贈られる特別功労賞を受賞しました。韓国の俳優がこの賞を受賞するのは、初めてです。
 
この日、「第50回トロント国際映画祭」に招待され、プレゼンターとして登壇したパク・チャヌク監督は、「26年来の友人であるイ・ビョンホンさんは、普段は茶目っ気のある人ですが、彼の演技からは芝居に対する深い理解が感じられる」としたうえで、「彼の演技は、『非凡なる平凡性』と言えるだろう」と称えました。
 
特別功労賞を受章したイ・ビョンホンさんは、「35年前、テレビドラマでデビューしたが、映画への情熱を常に抱いていた」としたうえで、「映画『JSA』でその夢を叶えることができた。今回の受賞は、韓国の文化が世界でその魅力を認められた結果だ」と感想を述べました。
 
イ・ビョンホンさんはパク監督の作品に出演したのは、映画『JSA』と『スリー・モンスター』に続き、新作『仕方ない』が3作目となります。
 
パク監督の新作『仕方ない』は「ガラ・プレゼンテーション部門」に出品され、俳優陣の優れた演技力と独創的な演出が高く評価されました。