中国・北京で開かれた韓中外相会談の後、趙顕(チョ・ヒョン)外交部長官は、10月に慶州(キョンジュ)で開かれるAPEC=アジア太平洋経済協力会議首脳会議に中国の習近平国家主席が出席する可能性が高いと明らかにしました。
趙長官は17日、北京で就任後初めて中国の王毅外相と会談と夕食会を3時間ほど行った後の記者会見で、「習主席の出席について確実な確約を得たと考えている」と伝えました。
習主席の韓国訪問に先立ち、王毅外相が韓国を訪問する計画であることも確認されました。
習主席がAPEC首脳会議を機に11年ぶりに来韓すれば、韓中関係回復のきっかけになるとみられます。
今回の外相会談では、韓半島問題についても協議しました。
趙長官は、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が「抗日戦争勝利80年」の記念行事で中国側に「敵対的二国家論」を説明したと伝えましたが、具体的な内容は公開しませんでした。
また、金委員長と習主席の会談で非核化への言及がなかった点について、「中国の韓半島の非核化に対する基本的立場は変わっていないことを確認した」と強調しました。
中国外務省は会談終了後に公開した資料を通じて、王毅外相が会談で保護貿易主義に共同で反対すべきだとして、事実上「アメリカをけん制するメッセージ」を述べ、両国がグローバル自由貿易体制を守るべきだと明らかにしました。