韓国陸上のスター、ウ・サンヒョク選手が、東京世界陸上競技選手権大会の男子走り高跳びで銀メダルを獲得し、誇りと悔しさを胸に表彰台に上がりました。
16日夜に行われた決勝でウ・サンヒョク選手は、左足首の痛みに耐えながら競技に臨み、3回目で2メートル34を劇的にクリアしました。しかしニュージーランドのハミシュ・カー選手が2メートル36を1回目でクリアし、ウ・サンヒョク選手は失敗したため、2位で競技を終えました。
17日午後、東京の国立競技場前にあるメダルプラザで開かれた表彰式で、ウ・サンヒョク選手は銀メダルを首にかけ、1位のハミシュ・カー選手、3位のヤン・シュテフェラ選手と並んで記念撮影に応じ、明るい笑顔を見せました。
ウ・サンヒョク選手は競技直後、「金メダルを狙ったが銀メダルも大切だ。悔いのない競技だった」としたうえで、「挑戦を続ける。2027年北京世界選手権で再び優勝に挑みたい」と覚悟を語りました。
韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領もフェイスブックを通じて、「大韓民国陸上の新しい歴史を築いたウ・サンヒョク選手を誇りに思う」としうたえで、「交通事故の後遺症を克服した不屈の意志が、全世界に大きな勇気と希望を与えた。これからのアジア大会、世界選手権、そしてオリンピックへの挑戦も国民と共に応援する」と激励しました。
ウ・サンヒョク選手は2022年のアメリカ・ユージーン大会に続き、今大会でも銀メダルを獲得し、韓国陸上史上初めて世界選手権で2個のメダルを獲得しました。