北韓が来月10日の朝鮮労働党創建80周年に向け、平壌郊外の美林(ミリム)飛行場周辺で大規模な軍事パレードの準備に入ったもようです。
韓国政府の消息筋が21日に伝えたところによりますと、行進の練習を行う兵士や移動式ミサイル発射台とみられる車両が衛星写真で確認されていて、人数や装備の規模から例年より大きな行事になる可能性が高いということです。北韓は2020年以降、主要な軍事パレードを夜間に実施してきた経緯があり、今回も夜に行われるとみられています。
また、6月中旬からは数千人規模の住民や学生が参加する集団体操の準備も確認されており、大規模な祝賀イベントが計画されているとみられます。
北韓は、ことし初めから党創建の記念行事への招待状を各国に送っており、多くの国の高官が出席の意向を示したと伝えられています。特に金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は今月初めに、中国で行われた「抗日戦争勝利80周年」記念式典に出席し、習近平国家主席と首脳会談を行ったことをきっかけに関係修復の動きをみせていることから、習主席が平壌を訪れる可能性も取り沙汰されています。
韓国政府の消息筋は、「各国の高官が招待に応じるかどうか、動向を注視している」と述べました。