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政治

李大統領 国連総会で演説「韓半島の冷戦終結させる」

Write: 2025-09-24 07:00:24Update: 2025-09-24 14:19:41

李大統領 国連総会で演説「韓半島の冷戦終結させる」

Photo : YONHAP News

李在明(イ・ジェミョン)大統領はニューヨーク国連本部で現地時間の23日に開かれた第80回国連総会の一般討論演説で初めて基調演説を行い、韓半島の冷戦構造を終結させるための新たな構想「E.N.Dイニシアチブ」を打ち出しました。

「E.N.D」とは、交流(Exchange)、関係正常化(Normalization)、非核化(Denuclearization)の頭文字を取ったものです。南北・米朝対話の再開や対北韓制裁の緩和を通じて関係を正常化し、信頼を築いたうえで非核化を進めていくという構想です。

また、李大統領は、「最も確実な平和とは戦う必要がない状態だ」としたうえで、「E.N.Dイニシアチブ」を中心とした包括的な対話で、韓半島の冷戦構造を終結させる意思を強調にしました。

李大統領は、北韓の非核化については、「厳しい課題で、短期間での解決は難しい」と指摘しつつ、核・ミサイル活動の「凍結」、戦力の「縮小」、最終的な「廃棄」へと進む3段階の解決策を示し、国際社会に協力を呼びかけました。 

さらに、李大統領は「アメリカをはじめ国際社会と北韓との関係正常化を積極的に支持し、協力していく」考えも示しました。

これは、来月末に韓国南東部・慶州(キョンジュ)で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議をきっかけに、アメリカのトランプ大統領と北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が対話する可能性が一部で取りざたされている中、韓国が対話を促進する仲介役を果たす考えを示したものと受け止められています。

一方、李大統領は、昨年12月の非常戒厳を乗り越えた韓国の成熟した民主主義を強調し、国際社会に「民主大韓民国」が完全に復帰したことも強調しました。

李大統領は去年12月に尹錫悦(ユン・ソンニョル)尹前大統領による非常戒厳に国民が立ち向かったことに触れ、「民主主義が危機に直面するたびに、大韓民国は不屈の力で立ち上がってきた」としたうえで、「国連精神の輝かしい成果を示した歴史的な瞬間だった」と述べました。

これに先立ち、李大統領は国連総会に出席するため、3泊5日間の日程でアメリカ・ニューヨークを訪れており、現地時間の24日には韓国の大統領としては初めて、国連安全保障理事会の公開討論を主宰する予定です。

李大統領が安保理会議を主宰できる理由は、韓国が9月に安保理の議長国を務めているためです。安保理は、5つの常任理事国と10の非常任理事国が持ち回りで1か月ずつ議長国を担当する仕組みで運営されています。

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