釜山(プサン)文化財団は23日、今月27日から28日まで東京世田谷区の駒沢オリンピック公園で開かれる韓日文化交流イベントにあわせて、朝鮮通信使の行列を再現すると明らかにしました。
朝鮮通信使は、韓国で「壬辰倭乱」と呼ばれる文禄・慶長の役で断絶した日本との交流を回復するため、日本の要請で1607年から1811年までのおよそ200年間に、12回にわたって日本に派遣された外交使節です。
財団は、朝鮮通信使の歴史的価値を継承・発展させるため、祭りの開催や朝鮮通信使の行列の再現などの文化事業を続けています。
ことしは、4月にソウルの慶熙宮(キョンヒグン)を皮切りに、釜山や大阪などで再現イベントを開催し、大阪・関西万博の会場でも行列を披露しました。
今回、東京で行われるイベントには、2001年に駅のホームから転落した日本人男性を助けようとして亡くなった留学生の李秀賢(イ・スヒョン)さんの母親で、LSHアジア奨学会の名誉会長を務める辛潤賛(シン・ユンチャン)さんが参加します。
辛名誉会長は、27日の開会式で外交使節団の長にあたる「正使」の役を担い、親書を手渡したあと、韓日両国の友好と平和について語る予定です。