李在明(イ・ジェミョン)大統領は24日、韓国の大統領として初めて国連安全保障理事会の公開討論を主宰し、「AI=人工知能」の「責任ある利用」の原則を国際社会が共有すべきだと呼びかけました。
今回の討論のテーマは「人工知能(AI)と国際平和・安全保障」で、李大統領は「80年前、国連発足時の最大の脅威は核兵器だったが、いまはAIが新たな課題だ」と述べ、国際的な議論の必要性を強調しました。
李大統領はAIを「子どものトラ」にたとえ、「扱い方次第で医療や食料問題の解決策になる一方、深刻な不平等を生む可能性もある」と指摘しました。そのうえで、「責任ある利用」の原則を国際社会が共有すべきだと重ねて訴えました。
さらに、AIは大量破壊兵器の拡散監視や紛争の予防、平和維持に貢献できると述べ、各国に協力を呼びかけました。
韓国がAI国際ルールづくりを主導する意向も示し、「AI時代を人類の再飛躍の足場にしよう」と提案しました。
また、李大統領は安保理討論に先立ち、イタリアのメローニ首相やポーランドのドゥダ大統領と会談し、AIや防衛産業分野での協力拡大で合意しました。