先の韓日米3か国の外相による共同声明と外交部の報道資料でそれぞれ使われた表現が異なり混乱を招いたことを受け、韓国の外交部は、 「『北韓の非核化』と『韓半島の非核化』はいずれも北韓の非核化を意味する」と公式に説明しました。
22日にニューヨークで行われた韓日米3か国の外相による共同声明では「北韓の完全な非核化」と表現されましたが、外交部の資料では「韓半島の非核化の原則」という表現が使われていました。
外交部は「『北韓の非核化』と『韓半島の非核化』はいずれも北韓の非核化を意味する」としたうえで、「韓半島の非核化」という表現を使った理由について、1992年の南北間の「韓半島非核化共同宣言」や2018年の米朝「シンガポール共同声明」など過去の合意を想起させる狙いがあったと説明しました。
政府はことし2月、韓米間で協議した結果、「北韓の非核化」という表現を使うことで合意したと発表していましたが、現政権は、北韓側が抵抗感を持たないよう、両方の表現を使い分けているとみられます。
今回の説明は、李在明(イ・ジェミョン)政権が重視する「北韓への関与外交」の方針とも一致する動きとみられます。