アメリカの次世代のミサイル防衛構想「ゴールデンドーム」が、初めて韓国駐留アメリカ軍に配備されました。
アメリカのランディ・ジョージ陸軍参謀総長は22日、京畿道(キョンギド)の烏山(オサン)空軍基地にある第35防空砲兵旅団を訪問しました。
アメリカ国防総省によりますと、その際に公開された写真に写っていた発射台が、今回新たに配備された間接火力防護能力(IFPC)システムだということです。
間接火力防護能力は、低高度巡航ミサイル、ドローン、ロケット、迫撃砲など、さまざまな脅威を360度全方位で探知し、専用ミサイルで迎撃できる移動式防空システムです。
こうした特性から、イスラエルのミサイル防衛システム「アイアン・ドーム」のアメリカ版とも呼ばれています。
このシステムが海外に駐留するアメリカ軍基地に配備されたのは韓国が初めてで、中国や北韓が無人機戦力を強化していることへの戦略的対応とみられています。
最近、韓国駐留アメリカ軍は光州(クァンジュ)空軍基地に無人機「MQ-9Aリーパー」や新型偵察機「アテナ-R」、ステルス戦闘機「F-35」など、先端兵器を相次いで展開していて、韓半島の防空網が一層強化されたという評価が出ています。