去年自ら命を絶った人は1万4800人あまりと集計され、2011年以降もっとも多かったことがわかりました。
統計庁によりますと、去年自死した人の数はおととしより6.4%増えて1万4800人あまりだったということです。
人口10万人当たりの自殺者数を表わす「自殺死亡率」は29.1で、OECD平均の2.4倍に上りました。
韓国人の死因のうち、自死は、がん、心臓疾患、肺炎、脳血管疾患に続いて5番目に多くなっています。
なかでも、10代から40代までの死因としては、自死がもっとも多く、40代では死者数の26%を占め、初めてがんを上回りました。
自殺者数の増加幅を年齢別に見ますと、30代でもっとも大きく増加し、40代と50代でもそれぞれ10%以上増加しました。
専門家らは、40代の自殺者数の増加について、「若い世代は著名人の自殺など、社会的影響を受けやすい一方、40代は主な経済活動世代であることから経済的要因の影響が大きいとみられる。経済的負担と中年の危機が複合的に作用している」と分析しています。
また、精神的・肉体的問題、経済的困難、疾病などが自死の主な要因だとして、社会的な支援と予防対策が急がれると指摘しました。