「韓国コメディ界の父」と呼ばれた、コメディアンのチョン・ユソンさんが25日に亡くなりました。76歳でした。
チョンさんは、気胸の症状が悪化し、全羅北道(チョンラブクト)全州(チョンジュ)の病院で治療を受けていましたが、25日午後9時5分ごろ、息を引き取りました。
韓国ではコメディアン、お笑い芸人を「ギャグマン、ギャグウーマン」と呼びますが、これはチョンさんが作った言葉です。
1969年にTBC放送の作家として業界にデビューしたチョンさんは、当時、自身が作家を務めていた番組に出演してコメディアンとしてもデビューし、長く国民に愛されてきました。
企画者としても活躍し、国内初のコメディ専門の劇場を設立したほか、釜山国際コメディフェスティバルの開催にも貢献しました。
また、コメディアンだけでなく歌手や俳優など数多くの有名芸能人を発掘してきたほか、芸苑(イェウォン)芸術大学でコメディ学科の教授としても在職し、コメディアンの育成にも貢献していたこともあって、「コメディアンたちの師匠」と呼ばれ、後輩たちから慕われる人物でした。
チョンさんは、1999年に始まり20年間、国民的な人気を集めたKBSのコメディ番組「ギャグコンサート」を立ち上げたメンバーのうちの1人でもあります。
そのため、28日にソウル市内の病院で葬儀が行われたあと、KBSの公開ホールで、大勢の後輩らに惜しまれながらお別れ会が行われました。