世界最高峰のオーケストラのひとつ、オーストリアのウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が、創立から183年で初めて韓国系の演奏者を正式団員として迎えることになりました。
選ばれたのは、韓国系アメリカ人のバイオリニストのヘナ・チョさん(韓国名チョ・スジン、31)です。
チョさんはソウルで生まれ、幼いころにアメリカへ移住し、3歳でバイオリンを始めました。12歳でソリストとしてデビューし、ジュリアード音楽院などで学んだあと、2019年にウィーン・フィルのアカデミーに入学しました。
2022年からウィーン国立歌劇場管弦楽団で演奏し、去年11月の団員投票を経て、今回正式に承認されました。
世界的に知られるウィーン・フィルの団員になるには、歌劇場管弦楽団での経験と試用期間を経て、団員投票と総会で承認を受ける必要があり、競争率は数十倍にのぼるといわれています。