韓国の統一部は、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の最近の核関連の動きについて、アメリカに「非核化はしない」というメッセージを送る狙いがあると分析しました。
統一部の報道官は29日の会見で、金委員長が相次いで軍事分野の日程を公開しているのは、核をめぐる対米メッセージだと述べました。
また、その内容は「非核化」ではなく「核軍縮」と「関係改善」を議題とした米朝対話の可能性を示唆した、今月21日の最高人民会議での演説と同じ流れだと指摘しました。
金委員長は今月に入り、固体燃料式大出力エンジンの燃焼実験を視察したほか、国防科学院の研究所での現地指導を行い、核分野の科学者や技術者と協議するなど、核戦力を強調しています。