韓国駐留アメリカ軍は、韓国西部の全羅北道(チョンラブクト)群山(クンサン)の空軍基地に無人攻撃機「MQ-9リーパー」を常時配備したことを発表し、これにともなって、この無人機を運用するための偵察部隊が新たに創設されました。アメリカ軍の無人機が韓国国内に常時配備されるのは、今回が初めてです。
「MQ-9リーパー」は、最長14時間の飛行が可能で、偵察と攻撃の任務を同時に遂行できます。
2020年には、イラン革命防衛隊だったソレイマニ司令官の殺害作戦に投入されるなど、精密攻撃能力が検証された機体です。
軍事専門家は、「MQ-9リーパー」の配備によって、北韓の核やミサイルによる挑発への追跡や監視のほか、精密攻撃の能力が強化されると分析しています。
また、「MQ-9リーパー」の作戦半径はおよそ1100キロに達することから、北韓全域はもちろん、韓半島西の海、西海(ソヘ)における中国の監視任務にも投入されるとの見方が出ています。
韓国駐留アメリカ軍は「MQ-9リーパー」の常時配備について、「インド太平洋全域における新たな脅威への対応能力を高めるためだ」と明らかにしました。