李在明(イ・ジェミョン)大統領と日本の石破茂総理大臣は30日、釜山のAPECハウスで首脳会談を行い、歴史問題を直視しつつ、未来志向の協力を強化していくことで一致しました。
午後5時前からおよそ76分間行われた首脳会談で、李大統領は、石破総理の国連演説に言及し、「過去を直視してこそ明るい未来に進める」と賛同を示しました。
両首脳は「シャトル外交」を定着させ、経済や社会、文化、安全保障分野でも関係を深める方針です。
また、少子高齢化や農業、防災、自殺対策など共通課題を扱う協議体を設けることで合意しました。
さらに、韓半島の完全な非核化を再確認し、国際的な課題でも協力を拡大していくことを確認しました。
会談後の晩さん会では、鳥取県の松葉ガニと韓国産のニベや烏骨鶏(オゴルゲ)、安東の韓牛カルビチム、松茸やアワビ料理など、両国食材を使ったメニューが並び、両首脳は文化交流と友好の意志を改めて確認しました。
今回の会談は、日本の総理大臣がソウル以外の地方都市を訪れて開かれた首脳会談としては2004年の小泉総理以来21年ぶりで、石破総理にとっては退任を控えた最後の外交日程となります。