李在明(イ・ジェミョン)大統領は「国軍の日」にあたる1日、忠清南道(チュンチョンナムド)鶏竜(ケリョン)市の鶏龍台で建軍77年の記念式典を開き、自主国防への強い意思を示したうえで、揺るぎない韓米同盟と、韓日米3か国の安全保障協力の重要性を強調しました。
「国軍の日」は、1950年の韓国戦争で韓国軍が北緯38度線を越えて北進作戦を展開した日を記念して、1956年に制定されました。
毎年この日は、軍の役割を国民に示し、将兵の士気を高める行事や閲兵式が行われます。
今回の式典は、「国民とともにする先進強軍」をテーマに行われ、国民代表77人が参加しました。
北韓の核とミサイルの脅威に対応するための防衛システム「韓国型3軸体系」や国産の兵器など、先端兵器が公開され、注目を集めました。
李大統領は記念のあいさつで、「独立軍と光復軍が、韓国軍の根源だ」と述べ、軍の歴史的使命を強調しました。
なかでも、去年12月3日の「非常戒厳」宣言の事態に言及し、「軍は権力ではなく国民を守るべきだ」と述べ、軍の信頼回復を求めました。
また、「誰も主権を侵すことのできない不沈の国を築く」として、自主国防の必要性を強調しました。
そのうえで、「揺るぎない韓米同盟のもとで、戦時作戦統制権の移管を実現し、連合防衛態勢を主導する」とし、韓日米3か国の安全保障協力の強化にも意欲を示しました。
李大統領は、「急変する安全保障環境のなかで、韓国、日本、アメリカが連帯することは地域の平和と安定に貢献する」と述べました。
また、「AI、ドローン、ロボットなど、先端技術に集中的に投資し、スマートで強い軍隊へ飛躍する」として、国防予算を拡大する方針を示しました。
さらに、将兵の処遇改善や服務環境の向上、負傷兵への支援強化を約束し、「国民の意思に従う軍に生まれ変わろう」と呼びかけました。