先月の輸出額が初めて659億ドルを超え、過去最高となりました。
韓国産業通商資源部によりますと、先月の輸出額は去年の同じ月に比べて12.7%増えて659億5000万ドルと、統計を取り始めて以来、もっとも多かったということです。
品目別には、半導体が、AI=人工知能サーバー用メモリーの需要拡大を受けて166億ドルと、過去最高を更新しました。
また、自動車も、エコカーや中古車の輸出が伸び、64億ドルに上りました。
地域別には、中国向けが116億8000万ドルでもっとも多く、ASEAN=東南アジア諸国連合向けが110億6000万ドルと続きました。
これに対して、アメリカ向けは、関税対象品目の不振によって、1.4%減って102億7000万ドルにとどまり、主要地域のなかで唯一、減少となりました。
アメリカ向けの自動車の輸出は2%、鉄鋼は15%それぞれ減少しました。
輸入額は564億ドルで、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は95億6000万ドルの黒字となりました。
金正官(キム・ジョングァン)産業通商資源部長官は、「アメリカの関税措置で輸出が縮小するなかでも、市場を速やかに多角化して得た貴重な成果だ。アメリカとの関税協議など、不確実性が依然大きいことから、緊張感を持って素早く対応する必要がある」と強調しました。