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社会

「帝国の慰安婦」特別功労賞授与が取り消しに

Write: 2025-10-02 12:55:06Update: 2025-10-02 17:35:01

「帝国の慰安婦」特別功労賞授与が取り消しに

Photo : YONHAP News

旧日本軍の慰安婦被害者を「自発的な売春婦」と表現した「帝国の慰安婦」の著者、朴裕河(パク・ユハ)世宗大学名誉教授に贈られる予定だった出版協会による特別功労賞の授与が、国内の市民団体などの反発を受けて取り消されました。
 
大韓出版文化協会は、11年以上にわたって続いた「帝国の慰安婦」の販売禁止や関連の訴訟が最近、終結した点を踏まえ、「学問と表現の自由に貢献した」として、朴教授と出版社の代表に功労賞授与を決定したと明らかにしました。
 
しかし、この事実が公表されると、市民社会や慰安婦関連団体から「法的に無罪となっても、被害者の苦痛や歴史的な傷までなくなるわけではない」として強く反発しました。「帝国の慰安婦」では、慰安婦被害者について「自発的な売春婦」や「日本軍の同志」などと表現しています。
 
これを受け、協会は1日、「被害者の苦痛を十分に汲み取れなかった」と謝罪し、受賞決定を撤回すると表明しました。
 
2013年に出版された「帝国の慰安婦」は、慰安婦被害者と加害者の関係を新たに解釈した学術的試みと一部で評価される一方で、「日本による慰安婦の強制連行を否定し、法的責任を免罪する」との批判を受けてきました。

朴教授は、この著書で慰安婦被害者の名誉を傷つけたとして起訴されましたが、去年日本の最高裁にあたる大法院で無罪が確定しました。また、本の一部内容を削除する条件で出版・配布を制限したこれまでの仮処分決定も今年7月に取り消されています。

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