ことし1月から8月までに中国を訪れた韓国人の数が、前の年の同じ時期に比べて40%以上増えたことがわかりました。
韓国観光公社と法務部の出入国統計によりますと、この期間に中国を訪れた韓国人は198万7547人で、前の年の同じ時期に比べて40.6%増加しました。
このような増加は、中国が去年11月30日からことし末まで、韓国人に対して最長30日間のビザ免除を一時的に認めたことが影響しているものとみられています。
実際にことしに入ってから韓国人の中国訪問は着実に増加しており、1月におよそ20万5000人、4月以降は毎月25万人から26万人の水準を維持しています。
この傾向が続けば、ことし中国を訪れる韓国人の数は、去年1年間の合計の230万6299人を上回る見通しです。
一方、日本は円安の影響で旅行需要が高まっていて、同じ期間に日本を訪れた韓国人は594万6355人で、前の年の同じ時期に比べて5.1%増加し、出国先の中では日本がもっとも大きな割合を占めています。
これに対し、2位のベトナムは286万6275人で、前の年の同じ期間に比べて3.3%減少しました。
韓国観光公社の関係者は、「中国のビザ免除措置が韓国人の中国訪問の増加につながっている」としたうえで、「中国各地で外国人観光客の誘致に向けたさまざまなイベントが行われており、今後もしばらく増加傾向が続くものとみられる」と話しています。