10月9日は、韓国独自の文字であるハングルの創成と頒布を記念する「ハングルの日」です。
ハングルは、朝鮮王朝の第4代の世宗(セジョン)大王が15世紀に、一般の民も学びやすく、使いやすい文字を作ろうと創成したもので、現在では、世界的にも科学的で創造的な文字として評価されています。
李在明(イ・ジェミョン)大統領は、ことしの「ハングルの日」に寄せた談話で、「ハングル創成の根底には、国民主権と平等の精神が込められている」と強調しました。
また、「支配層の反対を押し切って、『民が容易に学び、日々使えるように』つくられたハングルには、国民主権と民主主義の国家理念が息づいている」と述べました。
李大統領は、世界に韓国語を普及させるために設立された韓国語教育機関「世宗学堂が世界87か国252か所にあり、韓国語と文化が学ばれていて、韓流の人気もハングルの力に支えられている」と評価しました。
また、「世界が韓国の小説を読み、歌を口ずさみ、映画やドラマに感動している。ハングルを通じて、文化強国、韓国の夢が実現している」と語りました。
一方、「ハングルの日」を記念して韓国各地では、今月9日から18日までの10日間、「ハングル・フェスティバル」が開かれ、国民がハングルの価値を改めて考え、楽しめるさまざまな行事が行われます。