韓国では、首都圏と地方のマンション価格の差が、この17年間でもっとも大きく広がっていることがわかりました。
韓国銀行の経済統計システムによりますと、ことし7月のマンションの「実勢価格指数」は首都圏が152.0、地方が105.2で、首都圏が地方の1.4449倍となっています。
これは、2008年8月以来もっとも高いものです。
マンションの「実勢価格指数」は、マンションが実際に市場で売買された取引価格の変動をもとに算出する指数で、100より高いほど価格が上昇したことを示します。
マンション価格の差は、2008年の世界金融危機の直前まで拡大したあと、景気低迷で一時的に縮小しましたが、2015年以降再び広がりました。
その後、コロナ禍の影響で一時鈍化したものの、2023年以降、再び拡大傾向を見せています。
最近では、ソウルの漢江沿いなどの高級マンションを中心に価格が急激に上昇しているのに対して、首都圏以外の地域では下落が続き、住宅価格の二極化が進んでいます。