韓国と日本の民間による最大の文化交流イベント「日韓交流おまつり2025 in Seoul」が12日、ソウル・江南(カンナム)のCOEXで開かれ、およそ6万7000人の来場者でにぎわいました。
「日韓交流おまつり」は2005年、韓日国交正常化40周年を記念してソウルで始まり、2009年からは東京でも開催されています。ことしは先月27日と28日に東京で「日韓交流おまつりin Tokyo」が開かれました。
ことしは、韓日国交正常化60周年、そしてこのイベントの開催20周年にあたることから、「両手を携え、より良い未来へ」をテーマに、過去と現在をつなぎ、次の世代へ架け橋を築くという趣旨で行われました。
おまつりに出席した韓国の崔輝永(チェ・フィヨン)文化体育観光部長官は、「旧暦のお盆、秋夕(チュソク)の直後に日本からお越しいただいた皆さんをお迎えできて意義深い。文化を通じた韓日市民の交流がさらに活発になることを願う」と祝辞を述べました。
また、水嶋光一韓国駐在日本大使は、「両国首脳が合意した未来志向の関係のもと、このまつりが相互理解を深め、協力を強化する契機になることを期待する」と話しました。
公式ステージでは、東大門(トンデムン)区立少年少女合唱団とソウル日本人学校合唱団が、開幕公演として両国の言葉で祝いの歌を披露し、会場を沸かせました。続いて、韓国の伽倻琴(カヤグム)奏者と、日本の箏(こと)奏者、それに日本の書家が共演し、音楽と書で「友情」を表現する特別ステージが披露されました。
さらに、韓国と日本の歌手が歌で競い合うテレビ番組「韓日歌王戦」に出演した日本代表のMasayaさんとTAKUYAさんも登場し、観客の大きな拍手を浴びました。
会場ではこのほか、韓国の伝統遊びやアニメのコスプレ体験、両国の伝統衣装である韓服(ハンボク)や着物の試着など、互いの文化に触れられる多彩なプログラムが行われ、来場者でにぎわいました。