今月末、韓国南東部の慶州(キョンジュ)で開かれるAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議を前に、警察は警戒レベルで最も高い「甲号非常」を発令し、大規模な警備体制を敷く方針です。
警察は13日、会議の警備を統括するAPEC警備対策本部を、本庁と慶尚北道(キョンサンブクド)警察庁、釜山(プサン)警察庁に設置し、この日から会議の終了まで運営すると発表しました。
20日からは会場周辺の警備を強化し、会議が開催される3日前の28日からは慶尚北道警察庁と釜山警察庁で「甲号非常」を発令して、動員可能な警察力を最大限投入する計画です。
「甲号非常」が発令されると、警察官の休暇が中止され、全員が即時動員できる体制となります。この体制のもとで、集会やデモへの対応にあたるため、全国の機動部隊のうち87部隊からおよそ6000人を慶州と釜山に配置します。
警察は、要人の警護区域外に集会を誘導し、また、騒音や混乱への対応にも万全を期すとしています。
APEC首脳会議は今月31日から来月1日までの2日間、慶州で開かれます。警察はこの期間、各警察署が保管する民間所有の銃器の持ち出しを禁止する方針です。