韓国総合株価指数=KOSPIが、対米投資ファンドをめぐる協議の進展を受けて急伸し、初めて3700を突破しました。
韓国取引所によりますと、16日のKOSPIは、前の営業日より91.09ポイント上がって3748.37で取引を終え、過去最高値を更新しました。
外国人と機関投資家が買い越す一方、個人投資家は1兆3000億ウォン分を売り越しました。
今回の上昇は、3500億ドル規模の対米投資ファンドに関する韓米間の協議が具体的な調整段階に入ったというニュースが好感された結果とみられます。
韓国政府は、為替市場への影響を抑えるため、ウォン建てでの投資案を検討しているとされています。
また、アメリカが今月初めにアルゼンチン中央銀行と200億ドル規模の通貨スワップ協定を結んだことも、市場の期待を高めました。
このため、29日のトランプ大統領の韓国訪問前に、交渉が妥結するという見方が広がっています。
ソウル外国為替市場では、ドルに対するウォン相場が前の日に比べて3.4ウォン高い1ドル=1417.9ウォンで取引を終え、今月2日以来初めて1420ウォンを下回りました。
証券業界では、「韓米関税交渉と投資ファンド協議の進展により、半導体や自動車など、輸出を主導する業種が強い動きを見せた。為替レートにも通商交渉妥結への期待感が反映された」という見方が出ています。