韓国各地でこの秋一番の冷え込みとなり、東部・江原道(カンウォンド)の雪岳山(ソラクサン)では初雪が観測されました。
19日午後から寒気が入り込んだ影響で、北西の冷たい風が吹き込み、20日の朝は中部地方で5度前後、南部地方では10度前後まで気温が下がりました。前日より気温が5度から10度ほど低く、各地でこの時期としては厳しい冷え込みとなりました。
各地の最低気温は、ソウルが5.3度、京畿道(キョンギド)坡州(パジュ)では3.0度、江原道鉄原(チョルウォン)は5.8度を記録し、ソウルでは11月上旬並みの気温となりました。
一方、江原道の雪岳山の最高峰、標高1708メートルの大青峰(テチョンボン)一帯では、20日朝、気温が大きく下がり、初雪が観測されました。去年より1日遅い観測です。
雪岳山国立公園事務所によりますと、標高1505メートルの中青(チュンチョン)避難所では、20日未明から降り始めた雪がおよそ1センチ積もり、気温は氷点下1.3度、体感温度は氷点下8.2度まで下がったということです。
この避難所は、韓半島で最も早く初雪や寒さが観測される地点のひとつで、気象庁の公式観測地点にもなっています。
気象庁は、こうした寒さは今週いっぱい続く見通しだとして、江原道北部の山間部ではさらに雪が降るおそれがあるとし、登山や山歩きの際には十分な注意を呼びかけています。