韓国では、非正規労働者がこの1年で11万人増えて857万人になり、このうち60歳以上は、308万人になっていることがわかりました。
国家データ処が発表したことし8月の経済活動人口調査によりますと、非正規労働者は、賃金労働者全体のおよそ38%の856万8000人でした。
このうち60歳以上の非正規労働者は、去年の同じ月に比べて12万人増えて308万人でした。
年齢別の割合を見ますと、60代が21.5%でもっとも多く、次いで50代が19.8%、40代が15.4%の順でした。
30代は13.3%でもっとも低い割合となっていました。
国家データ処は、高齢者層で「年を取っても働き続けたい」と答える人の割合が高まっていることや、高齢者が働きやすい介護・看護などのサービス業が増えていることが主な要因だと分析しています。
韓国では、法定定年が60歳と定められていて、これまでの調査でも、定年後も生活のために働く高齢者が着実に増えています。
しかし、日本のように定年後も同じ会社に再雇用される制度は一般的ではありません。
このため、多くの人は新たに短期契約を結ぶか、パートタイムとして働いています。
結果として、60歳以上の労働者の多くが非正規雇用となっているのが特徴です。