韓国で国民の人口や世帯の特徴を調べる「人口住宅総調査」で、ことしから初めて同性の配偶者を登録できるようになりました。
韓国の国家データ処は22日、ことしの調査から性別が同じ場合でも世帯主との関係を「配偶者」、または共に暮らす恋人などを指す「非婚同居」と回答できるよう、システムを修正したと明らかにしました。
人口住宅総調査は、全国の家庭のおよそ20%を抽出して5年ごとに実施される国家統計調査で、ことしの調査は22日から来月18日まで行われます。
これまでは性別が同じ相手を配偶者として入力するとエラー処理され、登録できませんでした。
しかし、性的少数者団体や革新系野党「正義党」などが「国の統計から同性カップルが排除されている」と指摘したことを受け、ことしから初めてエラーなく回答できるよう修正されました。
ただ、関連統計の公開について国家データ処は、「同性結婚の法制化と社会的合意が先行する必要がある」と説明しました。
性的少数者団体は、「性的少数者市民の存在が国家統計に初めて反映された歴史的な変化だ」と歓迎し、正義党は「今回の措置が同性結婚の法制化と性的少数者の権利保障につながることを期待する」と述べました。