アクセルとブレーキの踏み間違い事故を防ぐため、2029年から韓国国内で製造または輸入される乗用車や小型貨物車に「踏み間違い防止装置」の取り付けが義務づけられることになりました。
韓国国土交通部によりますと、「踏み間違い防止装置」の搭載の義務化を盛り込んだ規則の改正案を24日に事前に市民に伝える立法予告するということです。
この装置は、車が停止している状態で前方または後方1〜1.5メートル以内に障害物があるとき、運転者が誤ってアクセルを踏んだ場合でも、自動的に加速を抑え、事故を防ぐものです。
義務化は、乗用車は2029年1月から、さらに3.5トン以下のバス・貨物車・特殊車両は2030年1月から段階的に適用されます。
最近、韓国でも高齢運転者による踏み間違い事故が社会問題となっていて、こうした事故を防ぐための技術的装置の導入が進められています。
また、政府はEV=電気自動車に「バッテリー残存寿命表示装置」の搭載も義務づけ、利用者がバッテリーの劣化状態や交換時期を明確に把握できるようにする方針です。
これは、日本のバッテリー性能に関する認証制度と似たもので、中古EVの取引の際に信頼性を高める効果も期待されています。
また、電気・水素燃料電池トラクターの全長規制を16.7メートルから19メートルに緩和し、バッテリーや水素タンクの搭載スペースを確保することで、環境対応の大型車の商用化を支援することにしています。
韓国政府は今後もエコカーの普及に向けた制度改善を継続して進めていく方針です。