APEC=アジア太平洋経済協力会議首脳会議を控え、仁川国際空港公社は来月1日まで空港の保安レベルを下から2番目の「関心」から「注意」に1段階引き上げると明らかにしました。
空港の保安レベルは、「平時・関心・注意・警戒・深刻」の5段階に分かれており、「注意」に引き上げられると出国の際の保安検査が一層強化されます。
これは、各国の首脳や代表団が多数来韓する国際行事を前に、テロや安全上の脅威の可能性に備えるための措置です。
具体的には、身体に直接触れる接触検査や手荷物の開封検査が拡大されるほか、かかとの高さが3.5センチ以上の靴は脱いでX線検査を受ける必要があります。
公社はまた、出国前に100ミリリットルを超える液体類や工具類、ナイフ、実弾などの危険物を事前に確認するよう呼びかけました。
仁川空港はAPEC首脳会議の期間中、外国首脳の専用機や代表団の出入国が集中するハブ空港となります。
これに備え、APECが開催される慶州(キョンジュ)行きの外国要人の専用機ための駐機場の確保をはじめ、専用案内デスクの設置、慶州行きバスの増便、有料手荷物配送サービスの導入など利便対策を整えました。
さらに関係機関と協力して空港の主要施設の点検を強化し、保安検査要員を増員して旅客の不便を最小限に抑える計画です。
仁川空港側は「保安レベルの引き上げにより搭乗手続きの時間がやや長くなる可能性があるため、普段よりも少し余裕を持って空港に到着してほしい」と呼びかけました。