韓国の中央銀行にあたる韓国銀行のまとめによりますと、ことし7月から9月までの第3四半期の実質GDP＝国内総生産の成長率がプラス1.2％となりました。半導体と自動車を中心とした輸出の増加に加え、設備投資と民間消費、政府支出がそろって伸びたことによるものです。
 
輸出は半導体と自動車を中心に1.5％増加しました。ただ、プラス4.5％を記録したことし4月から6月までの第2四半期と比べると伸び率はやや鈍化しています。
 
設備投資は、半導体製造用の機械などへの投資が増え、プラス2.4％となりました。
 
民間消費は1.3％、政府消費も1.2％増加し、2022年末以降で最も高い伸びを記録しました。
これは、消費の活性化を目的とした「消費クーポン」の支給や政府支出の拡大による効果と分析されています。
 
韓国経済は、第1四半期にマイナス0.2％のマイナス成長を記録した後、第2四半期に0.7％、第3四半期に1.2％と回復傾向が続いています。
 
第3四半期の成長率は、韓国銀行が8月に示した1.1％の見通しを0.1ポイント上回るもので、この傾向が続けば、年間の成長率は予測値の0.9％を上回る可能性があるとみられます。