ことし1月から9月までの韓国食品、いわゆる「Kフード」の輸出額が85億ドルに迫り、過去最高を記録しました。
韓国関税庁によりますと、ことし1月から9月までのKフードの輸出額は84億8000万ドルで、去年の同じ期間に比べて8.9%増えました。
Kフードの輸出は、2016年以降、9年連続で増加傾向が続いています。
特に即席麺や韓国海苔、コーヒー調整品など主な加工食品の人気が輸出の拡大を牽引しました。輸出の60%以上を占める加工食品の輸出額は52億ドルで、前の年に比べて6.7%増加しました。
品目別では、即席麺が11億3000万ドルで24.5%、韓国海苔は8億8000万ドルで14%増加しました。菓子類は2%、コーヒー調整品は15.8%、とうがらし味噌のコチュジャンや韓国味噌のテンジャンなどソース類は7.2%増えました。
国別では、アメリカ16億ドル、中国15億ドル、日本11億6000万ドルで上位を占め、これら3か国が全体の50.2%を占めました。
関税庁によりますと、K-POPやドラマなど韓流コンテンツの世界的な人気が、Kフードの輸出拡大につながっているということで、今週、韓国南東部の慶州(キョンジュ)で開かれるAPEC=アジア太平洋経済協力会議首脳会議をきっかけに、Kフードへの関心がさらに高まると見込んでいます。
韓国政府は、今回の首脳会議の期間中にチキンや即席麺、トッポッキなど人気の韓国料理を世界の首脳や海外メディアに紹介する予定です。