冬から春にかけて食べるためのキムチをまとめて漬ける「キムジャン」の時期になりました。ことしは、白菜と大根の価格が安定し、全体のキムジャン費用が去年より10%ほど安くなる見通しです。
韓国物価協会が全国17の市・道でキムジャンの主な材料の価格を調査したところによりますと、4人家族が、伝統市場で材料を買ってキムジャンをする場合の平均費用は、去年より9.6%下がって37万8860ウォンになるということです。
キムジャンは、冬に備えて大量のキムチを一度に漬けて保存する韓国の伝統文化で、家族や隣人が集まり、塩漬けにした白菜を、とうがらし、にんにくなどの薬味を加えたタレで味付けし、分け合う風習です。
ことしの費用の減少は、白菜や大根、とうがらし粉、塩など、主な材料の価格がいずれも下がったことが要因と分析されています。
なかでも、去年は豪雨と猛暑で作柄が悪かった白菜と大根の収穫量が回復したことが、費用を抑えられる大きな要因となりました。
最近では、塩漬け白菜や塩漬け大根といった半加工品を活用して手間を省きながらも、直接キムチを漬けて家庭の味を出す方法が受け継がれています。
韓国物価協会の調査によりますと、直接キムジャンを行う世帯の割合は68.1%で、市販のキムチを購入する世帯の27%をはるかに上回っています。