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アメリカのトランプ大統領の韓国訪問に合わせて、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長との会談が実現するかどうかに注目が集まっていますが、トランプ大統領は、当面は中国の習近平国家主席との首脳会談に焦点を合わせるという考えを示しました。
トランプ大統領は日本から韓国へ向かう専用機のなかで記者団に対し、「いずれかのタイミングで北韓と対話するだろう。彼らも望んでいるし、私も望んでいる」と述べました。
ただ、「いまは中国に焦点を合わせたい」として、30日に予定されている米中首脳会談に集中する意向を明らかにしました。
トランプ大統領は24日からのアジア歴訪のなかで、金委員長との会談に意欲を示してきましたが、実際の韓国訪問を前にしては一歩引いた姿勢を見せています。
北韓が韓半島西の海、西海に向けて巡航ミサイルを発射したことについては、「何十年もミサイルを発射してきた。今回もまた別のミサイルにすぎない」と述べ、あまり気にかけないという反応を示しました。
また、「金委員長とは非常に良い関係を築いてきたし、いつかまた会うことになるだろう」と語りました。
トランプ大統領は今回の歴訪でもっとも注目される日程の米中首脳会談について、「素晴らしい成果があるだろう」と自信を示しました。
両首脳が会談するのは2019年以来6年ぶりで、2期目のトランプ政権発足後では初めてです。
今回の会談では、レアアースの輸出規制の猶予、アメリカ産大豆の購入再開、アメリカの追加関税の撤廃、そして合成麻薬のフェンタニルの流入防止措置などが主な議題として話し合われる見通しです。
トランプ大統領は、「フェンタニル問題の解決に中国が協力すると信じている」と述べ、関税引き下げの可能性にも言及しました。
また、中国によるNVIDIA(エヌビディア)製半導体の禁止措置については、「中国は事実上NVIDIAとの関係を断ったが、その間にNVIDIA株価は最高値を記録した」と話しました。