メニューへ 本文へ
Go Top

国際

米中「世紀の会談」 トランプ・習近平両首脳 1時間40分の会談終える

Write: 2025-10-30 14:04:42Update: 2025-10-30 15:19:06

米中「世紀の会談」 トランプ・習近平両首脳 1時間40分の会談終える

Photo : YONHAP News

世界の注目が集まる米中首脳会談が、30日韓国・釜山(プサン)で開かれました。

会談は、2019年6月に日本の大阪で行われたG20サミット以来、6年ぶりとなります。
 
また、米中が激しい「関税戦争」を繰り広げて以降、両国の首脳が直接顔を合わせるのは初めてです。
 
両首脳は国旗の前で握手を交わしたあと、双方の閣僚が同席する拡大会合に臨みました。
トランプ大統領は冒頭、「非常に品格があり、尊敬されている中国の主席と再会できて光栄だ」と述べ、「長年の友人と再び会えてうれしい」と語りました。
 
また、習主席と握手を交わす際には「あなたはとても強硬な交渉者だ、それはよくない」と冗談を交わしました。
 
一方、習近平国家主席は、「中国はアメリカと協力する準備ができており、米中は友人であるべきだ」と述べました。
 
さらに「中国の発展は『アメリカを再び偉大に(MAGA)』というビジョンとも歩調を合わせるものだ」と応じました。
 
また、トランプ大統領がガザ紛争の停戦仲介に取り組んだことを挙げ、「世界平和に真摯に取り組む指導者だ」と評価しました。
 
今回の会談は、両国の貿易摩擦における重要な転機になるとみられています。
両国はすでに先週、閣僚級協議を通じて相互の譲歩案を調整しました。
 
その結果、中国は来月1日から実施予定だったレアアースの輸出規制を当面延期することを決め、アメリカは同日に発動を予定していた100%の追加関税を撤回することで事実上合意しました。
 
今回の会談では、中国がアメリカ産大豆の輸入を再開し、合成麻薬「フェンタニル」の原料供給を遮断することを約束する見通しです。
 
アメリカはこれに対応する形で、中国製品に対する平均関税率を現在の55%から45%台に下げる方向で合意するとみられています。
 
ただ、今回の会談で関税やレアアースの問題が一時的に収まったとしても、台湾をめぐる問題やアメリカによる技術輸出規制など、根本的な対立は解消が難しい状況です。
 
アメリカはAI半導体の輸出や技術移転の制限を「交渉の対象外」とする立場を堅持しており、中国も「一つの中国」原則については一切譲歩できない姿勢を崩していません。
 
両首脳はおよそ1時間40分にわたる会談を終え、共同記者会見を行わずに会場をあとにしました。
 
今回の会談でどのような合意が得られたのか、世界の関心が高まっています。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >