李在明(イ・ジェミョン)大統領による原子力潜水艦建造の要請と、アメリカのトランプ大統領による承認の発表に対し、中国政府は、韓米両国が核拡散防止の義務を誠実に履行すべきだという原則的な立場を示しました。
中国外務省の報道官は30日の定例の記者会見で、「中国は、韓米両国が核不拡散義務を実質的に履行し、地域の平和と安定を促進することを望む」と述べました。
また、「中国は、防御的な国防政策と善隣友好の外交政策を維持していて、地域の平和を支える確かな柱としての役割を果たしてきた」と強調しました。
李大統領は29日の韓米首脳会談で、「ディーゼル潜水艦では潜航能力が劣り、北韓や中国の潜水艦を追跡するには限界がある」として、原子力潜水艦の必要性を強調し、トランプ大統領は会談直後、「韓国の原子力潜水艦建造を承認した」と発表しています。
専門家らは、中国は、習近平国家主席が国賓としての11年ぶりに韓国を訪れ、韓中首脳会談を控えているだけに、無駄な緊張は避け、まず韓国側の説明を聞こうとする慎重な姿勢を示したものと分析しています。